2006年8月28日月曜日

香道はLOHASだった

最近、香道がちょっとしたはやりになっているそうです。

私の場合はもともと茶道をやっている関係で前々からお誘いがあったのですが、近所の香木やさんに主人が通うようになり、そちらで主催している教室に初参加してきました。

「香道をこうして楽しめる世代は、これが最後になるかもしれませんね」

とは、香木やの主人の台詞。

ちょっと大げさかもしれませんが、白檀や沈香の木は資源として減ってきているそうで、天然のもので、上質な木がもうあまり日本には入らなくなりつつあるとのことでした。

よく言われる伽羅は、沈香の木に虫などが自然に傷つけた傷口を塞ごうと樹脂が覆います。その樹脂の固まりが伽羅と言われるにおいのもとになるのですが、そんな樹脂の固まりが普通に発見できるのかというとそうではなく、木が枯れて朽ち果てても残っているのがその固まりだそうです。そうやって発見される樹脂は長年自然が保たれた森ではないと生まれてこない…

近年の森林破壊によって、ちょっとづつ減る森林と沈香の木…伽羅の香りそのものが減りつつあります。

つまり、自然の恵みを堪能する香道は、徐々にそのにおいの源を失いつつあるということなんです。

これを守ろうとする。それだけで自然環境の心だと思います。

また、香道は、香りを聞き当てる聞香が有名で、雅な貴族文化、日本の文化の継承のように捉えられがちかもしれませんが、私は実は香道はもっとアウトドアなものだと思います。勿論源氏名にちなんだ聞香のゲームもありますが、その香りそのものは天と地が自然に解き放たれた香りです。燃やすことによって空間に解き放ち、そしてそれがまた土となって帰ってくる。昔の人はそんなふうに考えていたそうです。

その香りは、雨の上がりのほこりっぽい空気感や、朝露の香り、風のにおい、落ち葉のにおい、深い森林浴をしたときのような香り…

そんな具合で、実に自然の中から発生するほのかなぼんやりとした香りです。
大自然が詰まったその香りを楽しむ行為は、アウトドアとほとんど変わらないと思うわけです。

茶道よりも香道には、自然の恵みというものを強く意識させられました。

非常に面白い会を見つけました。

2006年8月23日水曜日

麻布十番祭り2006

今年も大盛り上がりの麻布十番祭りが終了しました。

年々、人が増えていくようで、いつもなら15時ぐらいならすいているのですが、今年は早い時間帯でもたくさんの人でにぎわっていました。

例年のごとくLexusでバッグを購入したり、国際バザーをうろうろしたり…
そんな中、今年は何が一番大変だったって、兄夫婦が4ヶ月の赤ちゃんを連れてきたことです。親戚やら何やらと赤ちゃんを連れて麻布十番にたどり着いた兄夫婦。

幸いにもあの人混みの中にいながらにしても、ベビーカーでぐっすり眠っているという度胸の姪っ子ちゃんのおかげで難なく歩き回れましたが、内心、どきどきものでした。

通りは道が狭いし、両サイドは鉄板で熱い熱い。ベビーカーの高さがちょうど鉄板のあたりだったので、姪っ子が寝苦しい思いをしていないか、脱水症状に陥ってないか、気が気じゃなかったです。

友人を連れて回るぐらいならなんてことないのですが、赤ちゃんだと精神的にぐったりしてしまいました。兄夫婦が帰った後は、ほっとして爆睡です。

ところで、お祭りネタとは関係ないのですが、ダメだと思っていたことでもやってみるのは大切だなぁと思います。何もしないよりやってみる。やってみると、何がダメなのか具体的に見えてきて改善点も思いつくかもしれないし。