2005年5月17日火曜日

麻布十番のパンやさん

数年前までパンの会というパン好きの会に所属して、数ヶ月に一回は東京のおいしいパンを比べる会合に参加していました。東京のおいしいパンを求めて電車を乗り継ぎ、フランスに行ってもパン屋さん巡りに時間を費やし、家ではパン焼き機で毎朝できたての食パンを食べるというパンパンパンな生活を送っていました。

ここ麻布十番に移り住んでからは、ほどよくご飯党になりつつありますが、それでもやっぱりパンが好き。昔のようにパン屋さん巡りはしませんが、近所をふらっと歩けばおいしいパン屋さんがあるのがこの街の魅力です。

南北線の4番出口から六本木ヒルズ方面に商店街を歩いていくと一番最初に見つかるのがモンタボー
全国に95店舗を構えるチエーン店ですが、麻布十番が本店になります。横を通るだけで、店内のおいしいパンが目に飛び込んできて何も買う予定がなかったのにうっかり入ってしまいます。おすすめは牛乳パン。これはテレビでも取り上げられたとかで、ふんわりと柔らかい生地にペースト状の甘いミルクがのっかっています。甘過ぎずおいしい。ほかにもクロワッサンや食パン、あんぱんなど定番商品がおいしいです。値段もリーズナブルなので、街のパン屋さんとしては文句なし。

モンタボーの手前の道を左に曲がり、まっすぐ歩きます。公園とミニストップをすぎ[CAFELIFE]の一つ先の路地を左に曲がるとpointage(ポワンタージュ)があります。この辺までくると麻布十番の裏路地を知っていると言える通な感じがしますね。それはさておき、これは一押しのパン屋さん。天然酵母パンのお店でカフェを併設しています。兄弟で経営していて、パンやさんとカフェを兄夫婦と弟夫婦が担当しているという、ほのぼのとした家族経営スタイルのお店。

ランチで食べるアボカドとツナのサンドウイッチがとってもおいしい!お持ち帰りには食パンとオリーブパンをどうぞ。どのパンも天然酵母の持ち味である、もっちりとした食べこたえがあります。重みがあるのに何枚でも食べられそうなおいしさ。他にも手作りケーキも試してほしいです。オペラは繊細な作りではありませんが、手作りの味と食べごたえに癖になる予感が。レジの後ろにあるサビニャックのポスターからは、オーナーのフランス好き魂が伝わってきます。

ポワンタージュでランチをしたら、商店街に戻り六本木ヒルズ方面に向かいましょう。ここまで来たらせっかくですので、六本木ヒルズのアトリエロブションまで行ってみましょう!

六本木ヒルズができる前はロブションのパンを購入できるのは恵比寿レストランの地下ぐらいでしたが、今や六本木でも買えるようになったのが嬉しいですね!ロブションではぜひバゲット270円〜をお土産にどうぞ。中のぎっしりした重いフランスパンは最初は顎が疲れるかもしれませんが、かめばかむ程味がある。味わい深いフランスパンです。フランス人宅で行われたホームパーテイに持っていったら、その場にいたフランス人数名が大絶賛。ということで味は保証付きです。他にもスイーツではオペラやBlancBlanc(ホワイトチョコケーキ)、クリームブリュレ等等どれをとってもさすがのおいしさで外れなし。ケーキは525円〜。パンはフォカッチャやタペストリーが210円〜。お買い上げした商品を入れてくれる赤いバッグもかわいくって素敵。

■モンタボー
東京都港区麻布十番2-3-3
TEL:03-3455-7296
営業時間:9:00-21:00

■pointage(ポワンタージュ)
東京都港区麻布十番3-3-10
TEL:03-5545-4707
営業時間:10:00〜22:00(LO)
定休日:月・第3火曜

■アトリエロブション
東京都港区六本木6-10-1 2F
TEL:03-5772-7507
営業時間:10:00〜21:00(ブティック)
TAKE OUT:10:00〜21:00(売切れ次第終了)
無休

2005年5月12日木曜日

夜が楽しい麻布十番

麻布十番に住めば夜遊びには苦労しません。というか、夜遊びに出かけるという感覚が本当にない。特別な夜遊び感覚というのがなく、夜遊びすら近所にお散歩の感覚になります。

飲み明かす、踊り明かす以外の夜遊びコースがあるのがこの辺りの面白さでしょう。夜の11時ぐらいから飲み始め、深夜に東京タワー周辺を散歩して照明の落ちたひっそりとした東京タワーのふもとで過ごすのもまた少しオツなものです。

おすすめと言えるのかお気に入りのコースはヴァージンシネマ六本木ヒルズでレイトショー鑑賞→ヒルズ内のバカラ直営店のB'sバーへ。バカラのグラスで飲むお酒は、いつもと違う味?アルコールを取り入れた後は、その足でちょっと遠いですががんばって東京タワーまでお散歩。

途中で疲れたら麻布十番のカフェロリータでちょっと一休みというのもアリです。深夜営業をしているカフェは他にもカフェライフカフェや縁縁、ラボエム等等、たくさんあります。

タクシーで行けば10分とかからない距離なのですが、夏だと風も気持ちよい深夜なので歩くのがいいです。歩くと30分ぐらいかかります。ヒールでおしゃれしたときはタクシーが無難かな。東京タワーにたどり着く頃には灯りも消えて、巨人の足下にいるみたいな気分になります。昼も夜もランドマークとして存在感のある東京タワーが眠る夜の姿を見ると、今よりきっと東京タワーファンになること間違いなし。

歩くのが面倒だという方は、そのままもう一本映画を見ちゃえっていうのも。土日前だとレイトショーは朝4、5時までやっています。映画館の音響設備は最新のものだけあって迫力がすごいです。夜のカップル率は95%。

■ヴァージンシネマ六本木ヒルズ
TEL:03-5775-6090
日・月・火・水 10:00〜深夜0:00
木・金・土・祝前日 10:00〜早朝5:00

■バカラショップ 六本木 & B's バー
TEL:03-5414-2905
営業時間:Open 12:00〜翌4:00

■カフェロリータ
港区麻布十番1−4−8マドモアゼルビル1F
Tel 03-5545-9593
営業時間 10:00-翌日5:00am

2005年5月7日土曜日

麻布十番の小料理屋さん

おしゃれカフェやダイニングバーばかりじゃない。それが麻布十番の良いところです。新橋の裏道にあるような、サラリーマンがふらっと寄りたくなる。そんな小料理屋もちゃんとあるのです。お値段も安くお腹いっぱい、しかもお母さんの味。そんな典型的なおすすめ小料理屋をみていきましょう。

1軒目はエドヤの目と鼻の先。ふじや食堂。職人気質な50代ぐらいの男性とその弟子とも言える3、40代の男性二人が厨房に立ち、店内は1、2人の女性が切り盛りしています。愛想はないですが、味がいいです。お昼に行けばお魚定食が750円で食べられるのでかなりのリーズナブルさ。

夜は唐揚げや焼き魚、キムチオムレツ、冷や奴、豚汁、卵焼きなど奇をてらったものはありませんが、どれも懐かしい味なのです。二人でいっぱい食べてビールを中ジョッキで2杯飲んでも4000円するかしないかといったところでしょう。

もう1軒のおすすめが山忠。地下鉄4番出口を出て、ウェンディーズの左の通りに進みます。「とんかつむら中」の手前で左に曲がると見つかります。こちらも湯豆腐鍋や肉じゃが、ポテサラなどお母さんの味。厨房には白い割烹着姿のおばちゃんが立ち、運んでくれるのも気さくなおばちゃんです。かゆいところまで手が届く。そういう気配りをさりげなーくしてくれる。若くてかわいい店員とは違うあったかみがあります。

■ふじや食堂
港区麻布十番3-7-1
TEL 3451-1063
月〜金曜日 11:30〜14:00 17:30〜23:30
土曜日は 23:00まで


■山忠
港区麻布十番2?19?11
TEL 03-3451-5003
営業時間 15:00〜23:00
定休日 不定休

2005年5月5日木曜日

麻布十番のカフェ

15f9a9cb.jpg5、6年前カフェブームが巻き上がった頃、カフェ通の友達と表参道のカフェ巡りをしてブームに乗っかった気分を味わっていました。が、その頃、正直行きつけのカフェはなかった。常連と言える程気軽に通うお気に入りのカフェってありませんでした。

カフェ流行りが去り、カフェなんて当たり前になった今、居心地のいいカフェは依然としてきらっと光る個性と威厳を放ち存在しています。新しいカフェがオープンして行ってみようと思いつつも、いざ行くとなるといつものカフェに行ってしまう。そんな定番カフェがいくつかあります。

麻布十番で言うならばカフェライフカフェ。商店街からは外れた場所で目立たないのですが、麻布十番っこには定番のお店です。1Fと2F合わせて席数は少ないですが、気張らず気取らずしかしおしゃれなアットホームなカフェです。2Fのソファはゆったりすわれて照明もダークで実に落ち着ける空間。フードはどれもおいしいです。おすすめドリンクはロイヤルミルクティー。はちみつが付いてきて、ポッドに入っています。ちょっと贅沢なロイヤルミルクティーという感じです。

ブレンド500円、カプチーノ600円、チャイ800円、キャラメルミルクティー900円。その他スムージーもありドリンクメニューはかなり充実しています。暖色系の照明でくつろげます。落ち着いた空間のおかげか、ついつい長居しがちなカフェです。いつも思いますが、お客さんも近所に住んでいる感じの人が多いですね。

内装が面白いのはカフェ縁縁。昔はイタリアンのお店だったのが改装してカフェに生まれ変わりました。ピーコックから大黒坂を上っていき、一つ目の路地を右に入ります。外壁がまるっこい石を積み重ね面白い厚みを出しています。店内には若手アーティストのギャラリースペースあったり、正面のスクリーンからは映像が流れています。ブレンド400円、ラテ500円、ランチは900円前後とそこそこリーズナブルかな。生ビールが600円。こちらも朝までコースも大丈夫。

安さと手軽さで勝負のカフェロリータ。赤と黒の外観もポップでかわいい。セルフサービスでコーヒー280円、ビール450円。このリーズナブルさは嬉しいなー。フードもパスタ、ピザ、サラダとそろっています。大通りに面しているのが発見しやすく、待ち合わせにも適していますね。

■カフェライフカフェ CAFE LIFE CAFE
港区麻布十番 3-7-3
Tel. 03-5419-338
営業時間 12:00〜26:00 無休

■カフェ 縁縁
港区麻布十番2-8-15
Tel. 03-3453-4021
営業時間 12:00〜翌6:00 無休

■カフェロリータ
港区麻布十番1−4−8マドモアゼルビル1F
Tel 03-5545-9593
営業時間 10:00-翌日5:00am

麻布のスーパー

麻布十番近隣にはオーストラリア大使館、オーストリア大使館、中国大使館、韓国大使館、等大使館が点在しています。それだけではなく、元麻布には日本に駐在する外国人社員のマンションがあったり、外国人モデルが多く住んでいたりと街行く人は多国籍。紀伊国屋や成城石井あたりが輸入品を多く扱うスーパーの代表だと思いますが、麻布十番のインターナショナルスーパーはもうひとこえ個性的です。

東麻布にある日進ワールドデリカッセンは宮内庁御用達肉屋さんのスーパー。1Fには輸入雑貨ショップがあって、外国のキッチングッズや石けんシャンプーが。2Fが生鮮食品売り場。肉類はさすがの充実ぶりで、日本のスーパーでは見たことのないような七面鳥の冷凍鶏肉やブロックのばかでかいビーフ、ソーセージが売られています。以前、冷凍のフランス産丸ごとチキンを購入。シチューに入れたらすごく柔らかくて旨味があって美味でした。丸ごとチキンを大胆に調理するなんてクリスマス以外では考えにくいですよね。3Fに行くと見事な酒類の数々で、お酒好きにはたまらないでしょう。ワインの品揃えは見事!唯一足りないのは日本酒の品揃えかな。お買い物客も外国人の人が多いので、お酒の買い方が違います。カートに1ダース、2ダースは当たり前という感じで大量に購入していくのを見るのも異文化発見で面白い。小麦粉やパスタも大量売りされていて、2キロ単位、5キロ単位のものを発見。美味しい物なら大量パックで買ってしまうとお得です。

インターナショナルな雰囲気も面白いですが、やっぱり日本のスーパーじゃないと落ち着かない。海苔や醤油や新鮮なお魚が豊富なスーパーがいい。そんなときには大黒坂下のピーコック、六本木ヒルズ入り口のフードマガジン、仙台坂下のナニワヤがあります。ナニワヤは麻布で100年続く歴史あるスーパー。扱う牛肉の質がダントツ良いです。

最後に、ちょっと有栖川公園まで散歩した帰りに買い物をというときはナショナル麻布へ。店内はそんなに広くないですが、やっぱりメインは輸入食品。シリアル、チーズ、ワインなど、海外生活をしたことのある人にとっては懐かしい品々で嬉しくなっちゃいますね。こちらは映像制作や配給、翻訳を手がけることで有名な東北新社が経営しているユニークなスーパーです。映画の宣伝用の垂れ幕がたまに降りていて「なんでスーパーでこんな宣伝を?」と思うかもしれませんが、経営の背景を考えると当然の成り行きなわけですね。今や広尾の顔とも言えるスーパーです。

足をのばせば広尾の交差点には明治屋があったりと、本当にこのへんのスーパーは充実していて休日スーパーめぐりだけで1日ぐらい費やせてしまいます。


■Nissn WorldDelicatessen
日進ワールドデリカテッセン
港区東麻布2-34-2
tel :03-3583-4586

■ナニワヤ
港区麻布十番3-9-5
tel :03-3451-6485

■NATIONAL AZABU ナショナル麻布
港区南麻布4-5-2
tel :03−3442−3202
営業時間:9:30〜20:00 (年始のみ休業)