2004年10月27日水曜日

空中ブランコ

『空中ブランコ』『インザプール』

奥田 英朗さんの著書で最近の私のお薦め本。2冊セットでプレゼントした人はもうすでに2人。

伊良部という精神科医とその精神科を尋ねてくる患者をめぐる短編集。伊良部先生のキャラが爆笑。デブで総合病院の御曹司、伊良部が暴れる暴れる。想像するだけかなり笑える。関わりたくない医者だけど、一冊読み、二冊読み進むと伊良部中毒になっていた。

さらに笑えるだけではなく、社会的背景の的を得たエピソードが絶品だと思う。こんな病を抱えた人、周りにいるいるって思うのです。これはないよなー的な病もそれはそれで面白い。

奥田 英朗さんはコピーライターの経験もあるそうで、なるほどと思った。人の気持ちに対する観察力と想像力に長けている。社会学部出身の私としては、かなりはまりました。社会学部なアナタにお薦め。

2004年10月26日火曜日

一子相伝 大樋焼

大樋焼は、ロクロを使わない手びねりとヘラで、ひとつひとつ作られる。保温に富み、軽くて暖かみがあり口当たりが柔らかなのが特徴。江戸時代に、楽焼が金沢の土と出会い生まれるが、京都の楽家から、楽焼きの黒や赤を使うことを禁止され、独自に飴釉という釉薬の効果を利用している。

この大樋焼を、私の茶道の師匠は年に一回のお茶会で使用する。普通に買うと一つ40万円ぐらい。先生の持っているのは何代か前の大樋長左衛門のものでうん百万する。この恐るべき値段の茶碗を持ってしゃなりしゃなりと歩き、お手前を振るうのがお茶会というものだ。しかししかし、うん百万と言われてもピンと来ないものがある。だってただの茶碗なのだ。茶碗一つにうん百万。物の価値が狂ってる気すらしてくる。

先日、10代目大樋長左衛門がちらっとテレビに出ていたのだが、大樋焼は「一子相伝」と言って、たった一人しか継ぐことができないそうだ。2人兄弟でも1人しか伝統を受け継ぐことができない。そして全ては手作り作業のため、希少価値が高いのだ。ゆえに、これだけに高価な値段がつくのだと納得。ゆえに、10代目大樋長左衛門のご自宅は、インテリア雑誌のグラビアにでもなりそうな、洗練さとモダンな装いだった。

しかしこれだけの希少価値をめぐってか昨年度は大樋焼きの名称をめぐっての裁判事件も起きている。大樋の名をめぐり争う2人の金沢の陶芸家。その狙いは伝統の継承か、はたまたうん百万の茶碗のためか。

次期11代目大樋長左衛門は、大樋焼を使った空間プロデュースをしていて、今の時代ならではの活動も目立つ。茶道具だけでは、もはや時代遅れか。親が子の焼き物を厳しく批判し、子が親の焼き物を理解できないといい衝突する。そうやって切磋琢磨されていく大樋焼。10代目は言う「時代に応じたものを作ってこそ伝統は引き継がれていく」。

素朴な茶碗が一つ生まれるまでに、一子相伝ゆえの長左衛門を引き継ぐ者のドラマもある。ものすごく独特で固有な戦いで、芸術は戦いから生まれるのだと思った。

2004年10月24日日曜日

新座市 平林寺へ!

臨済宗の専門道場「平林寺」

新座市野火止に位置し、630年の歴史と東京ドーム13個分の敷地を誇る雄大なお寺。東京に隣接しながらこれだけの竹林と木々の自然に恵まれ日本の自然百選にも選ばれている。

京都でお寺周りをしていると、禅宗のお寺のひっそりとした趣に、これぞ求めていた空気と思うことがある。清水寺もいいけれど、しっとりと観光客もそう多くはない禅宗のお寺を狙っていくと気分が和に落ち着く。「平林寺」は一歩入るとその求めていた趣を備えていた。

昨日は、京都妙心寺派の本山から、平林寺に来て修行中している知人を訪ねての訪問だった。もちろん修行中なので、普通は訪問はできない。その日は特別で、彼の実家のお寺の檀家さん40人を招いての公開ツアー。1年に1度のチャンス。それに参加させてもらった。

お経を読み上げてもらった後、平林寺の老子さんからお話を聞いた。茶礼もあって一服し、境内をまわる。広大な自然も素晴らしかったが、座禅道場や台所、薪でたくお風呂、掃除の大変な廊下は、知人から聞く修行話の中に出てくるもので実感がわいて面白い。ここでご飯を1日中作っているんだー。改めて彼の修行生活の大変さがわかるのだった。

来月天皇の訪問を控えているとかで、急ピッチで境内の石畳が取り替えられていた。かなり大々的だ。紅葉を狙っての訪問だろうか。境内に植えられたモミジの木はなんと1万本近くあるとか。東京の紅葉と言えば「平林寺」。そんな代名詞になるまで後5,6年はかかるなーと老子の一言。楽しみですね。

2004年10月17日日曜日

男の趣味も同じだった

先日、もっさもっさに伸びきった髪の毛をカットしに美容院へ行ってきた。実家の近所に新しくできた美容院で、割引券を片手に門をくぐる。

髪の毛をいじってもらいながら、雑誌に没頭していた私がふと見上げると知り合いのおば様がいた。中学時代の友人A子の母だ。気づいているかどうか、挨拶しようかどうか考えてぱっと顔をあげると、なんとまぁA子をこっぴどく振ったY男がA子の母の担当美容師ではないか。

A子の車を使ってドライブしてさんざん振り回し、思わせぶりな態度でデートを繰り返した後、A子を振ったY男。相変わらずへらへらしていて私は気に入らなかった。とはいえ、そんなことも露知らず少女のように楽しそうにおしゃべりをするA子の母。

私の存在に気づいて軽く挨拶すると、なんとまぁY男のことを「前の美容室から着いてきちゃったの。シャンプー時代からやってもらっているのよ」なんて紹介してきた。ルンルンだ。

親子揃って、引かれる男のタイプも同じとういことか。
A子の母にかぎっては何もないだろうけど、A子が知ったら嘆くだろうなー。
でも、A子はこの男に振られたおかげで留学を決意し、今では外資系でバリバリに働くOLになった。何の因果かなーこれは。

結婚式まで1週間

結婚式までいよいよあと1週間をきってしまいました。

わくわくしつつ、ドキドキ。
興奮して眠れなくなっちゃうかもと思う夜もある。でも寝ちゃうんだけど。

色々な人からお祝いしてもらったり、協力してもらったり。
友達や家族に頼みごとだらけのまま式に突入します。

先月まではマリッジブルーになるよりも、結婚式ビジネスの横暴さに腹を立てていたけれど、そろそろ心を落ち着けて当日を迎えられるといいな。

2004年10月15日金曜日

稲庭うどん韓国風

8b723cf6.jpg近頃夜日記をアップしようとするとライブドアが重たくて掲載できなくて困っちゃう。
せっかく書いた日記が消えちゃったりー

最近デパートでお買い物しているとき疲れるとデパ地下のカウンターでおやつするのがちょっとしたマイブーム。

どこのデパ地下もエスニックフードを手軽に食べられるカウンター席がある。レストランで食べるにはたいそうだし、甘味じゃものたりない。そんな時はこのカウンターへゴーなのです。

で、この稲庭うどん韓国風はカルククスと言って妻家房のもの。二子玉川の高島やでお買い物中、見つけました。以前のお気に入りだったサンドウイッチやさんがなくなっていたようなので、残念。代わりに韓国料理へゴー。つるっと軽くいけちゃう。同伴の人が食べたパチヂミもシーフードたっぷりで美味。

玉たかはレストラン街は高いからねー、こういうの嬉しい.

姓名判断

結婚して姓が変わりました。
これは一般的ですね。だけど私の親戚周りでは姓名判断で名前を変えている人が結構いる。
母は結婚して「かずこ」から「かえこ」にした。
父は「としゆき」のままだけれども、漢字が2種類あって使い分けている。

極め付けは伯父。
昔から「よっちゃん」って呼んでたのに、おばあちゃんも「よしひろ」って呼んでいるのに正式な名前は「たくお」だったということが最近明らかになった。これも姓名判断の結果。

母の実家は自営業で、それで縁かつぎにはことうるさい。家の庭にはお稲荷さんがまつってあって、昔々は、月に一度は霊能者の方がお炊き上げにやってきていたそうな。それで、その霊能者さんにみてもらった場合はけっこう鵜呑みにして名前とか変えている。

名前を変えるのは母の実家の特徴なのか?
世代のせいなのか?
それとも地域性なのか?

そして私の名字も変わった今、このままでいいのかとふと疑問に思うのだった。

結婚式の写真をupdateしました!
Mariage

2004年10月13日水曜日

結婚式を無事終えて

10月11日、無事に結婚式を挙げることができました。式、披露宴にご出席いただいた皆様方、本当にありがとうございました。

結婚式前は準備で死ぬほど忙しく、気が狂う一歩手前でしたが、始まってみると感動の連続で最高のひとときを過ごすことができました。とっても楽しかった です。明治神宮での参進にはとても憧れていたので、雨の合間に外で行うことができてほんとによかった。てるてる坊主までつっていたかいがありました。参 列には加わらなかったものの、参進の時間をみはからって撮影に来てくれた友人たちもいてうれしかった!感謝です。

披露宴も大事な方々にお集まりいただいて、ご出席の方の顔をみるたびうれしかったです。会社の方や、先生、友人には色々なお祝いの言葉をいただいて、自 分の知らないところでみんな自分のことをよくみているんだなーと思うと絆が深まったような気がしました。

ご媒酌人の方もとても立派な方についていただいてすっかり安心していました。式や披露宴ではご媒酌人の方に付き添っていただくのですが、母だったら気持ちが高ぶって冷静ではいられなかったと思うと、ご媒酌人にお願いする意味を改めて感じたのでした。

そしてそして会場の方も真の意味でのサービスをしてくださいました。感動を創造してくれる人々です。

そしてそして、新婦並みに準備に走り回ってくれた新郎の旦那さまにも感謝です。花嫁が忙しいのは通説ですが、私たちは花婿も奔走しました。「知らんぷり しないでよ」と言われたのが花嫁だったと言う珍しいケースかもしれません(笑)

明日からは仕事も主婦業もがんばります!
これからも宜しくお願いします。

しばらくのあいだ、こちらに写真をアップしていました。

www.mariage.co.uk

↑投稿していただいた皆様、ありがとうございます!
先日12日はライブドアのブログが更新できず、こちらの御礼も遅れてしまいました。すみません。

2004年10月8日金曜日

ブライダルエステ

昨日はブライダルエステのonedayコースと言うのに出かけた。

母の行き着けのエステサロンと違って、若いお姉さんばかりが揃っていて、指が細いせいかマッサージがくすぐったかった。おばさまがやってくれるエステは指が分厚いからマッサージ気持ちいいんだよね。

「ブライダル用のまつげパーマはナチュラルにしますからね」

って言われたのに、終わってみたらまつげが90度で上向きに。全然ナチュラルじゃないじゃん。自分の顔が怖いです。しかも上向きになったまつげがマブタにあたって、かゆいよー。まつげを下向きに寝かせようと押してみたけど、さすがパーマがかかっているだけに効果なし。普段しないことはするもんじゃねえなぁと思ったのでした。