2004年9月13日月曜日

『娘道成寺』舞台挨拶

昨日、会社の人のつてで『娘道成寺』の舞台挨拶を観にいった。うちの会社って、みんなでライブに行ったり、映画に行ったり様々なアクティビティが面白い。

まあそれはさておき、舞台挨拶は高山監督と風間トオルの2人の対談形式で進められていく。高山監督は年配の貫禄と優雅さを備えつつ、元気でチャーミング。風間トオルはもじもじたまにぼそぼそと話し、寡黙を装う。

2人の対談が面白かったかどうかはさておき、『娘道成寺』が面白いかどうかもさておき、その後2人を見た後だからこその視点で観る映画は面白かった。

合間合間に流れる火曜サスペンス劇場のような古い音楽。いかにもこの監督が好みそうだし世代ターゲットは年配であることがうかがえる。そしてストーリィ。昼下がりの主婦が喜びそうな純愛と愛にまみれた主人公たち。

この監督にしてこの映画あり。映画と監督が気持ちイイぐらいに結びついていく。舞台挨拶を見たからこそ、納得できたわけで。自己満足の喜びに浸っていた。

「最近は見ないけど、こんなとこにいたのね」と思っていた風間トオルも、役どころを観て納得。そうだこれが彼のはまり役。プレイボーイ。少々汚いことも平気でやっちゃうさ。それが何が悪い?と開き直る男がぴったりすぎてこれまた気持ちイイ。

昔、映画の仕事をしていたときは、監督や俳優さんにインタビューをするとき作品を観ておくのは大前提で、それで初めて突っ込んだ話に進む。でも、話を聞いてから観るっていうのもなかなか自己満足なレベルで味わい深いものなのだった。

映画の宣伝をちょこっとすれば、福助さんの舞は、そういうレベルを超えてすばらしかった。歌舞伎観にいきたくなりました。

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