2004年9月27日月曜日

去るものを追う

商店街の鰻やさんが今日で閉店となると聞き、急いで食べに行った。それまで気になってはいたけれど、一度も行ったことはなかった。ヤツメウナギのお店で、八目を連想すると身震いがした。八目のほうがおいしくて精力が付くらしいと聞きつつも、それでも気が進まなかったのだ。

いざ閉店となると一生ヤツメウナギの味を知らないで済まされないと自分を駆り立て、出かけたのだった。

店内はやはり閉店を聞きつけた人と常連客とで混み合っていた。野球も球団がなくなると聞いて、ファンは球場に駆けつけた。当たり前にあると思っていたものがなくなると焦り始める。去るものは追われるのだ。

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