2004年8月20日金曜日

シエスタ

siesta:スペイン語でお昼寝という意味

今日の日差しはすごかった。空気が澄んできただけ突きつける日差し。コンクリの照り返しがお肌を突き刺し、蒸し風呂に入っているような都内の道路。日本の夏もいよいよシエスタが必要なんじゃないかってぐらい暑い夏だったなー今年は。

スペインに行った時、私はシエスタの言葉の意味を身をもって知らされた。本当に暑い。暑くて暑くて太陽が容赦なく降り注ぐスペインでは、昼間になると体がぐったりばててきて頭が朦朧としてくる。最近東京でも40度近く出たりするけど、スペインでは連日のように40度付近をうろうろしていた。日中は蜃気楼みたいに道路がもやっと揺れた。暑くてお昼も猛烈に働くってことができないよ、この国じゃ。

「クーラーがなかった頃はね、お昼はシエスタをとってたよ。仕事を12時ぐらいに休めて家に帰ってランチを取る。それから昼寝したりゆっくり休むんだ。それで2時3時に会社に戻るんだ」とお友達のラファは言っていた。

彼は地方都市コルドバに住むので、今でもシエスタを取る人は多い。彼のお父さんラフェエルもお昼になると家に帰ってきた。一方、マドリッドなどの都会ではクーラーも行き届いてきてシエスタをとる習慣はなくなっているそうだ。

習慣がなくなるのでは寂しいではないか。シエスタは素晴らしいではないかと言うと、国際派のラファは「今時昼間働かないなんてうちの国ぐらいだよ。EUでもお荷物あつかいされているぐらいだからね。どこの国だって働いているんだから国際的な流れにおいてかれないようにしなきゃ」ごもっともである。

シエスタも過去のものとなりつつあるのか。お国事情は様々よね。

0 件のコメント: