2004年7月6日火曜日

乙女の反動

仕事ではスーツを着ることが多い。ほぼ毎日スーツを着て、特に大事なイベントがあるときは白シャツに黒スーツと決まっている。アクセサリーもほとんど身につけず最小限のおしゃれもしないでイベントに挑むことが多い。多い月で半分をこの黒スーツルックで固めたりする。

そういう日々を送っているとだ。反動だと思うのだが、派手でブリぶりかわいいものに目が留まるようになる。ウィンドウショッピングをしていると、黒や紺や白のものには目もくれず、ピンクや赤でフリルやリボンのついたガーリーで乙女なものについつい引き込まれてしまう。

昨日久しぶりに買い物をしたら、恐ろしく乙女なワンピースばかり試着してしまった。ピンクでAラインのタイト。前も後ろもぐりっと大きくあいて花柄で小さいフリルが付いていた。着てみて一瞬思った。あ、かわいいじゃん。お店の人も「上品でいいですよ」と言う。かなーり惑わされたあげく自分がその布に包まれて町を歩き友達とばったり出会うところを想像してみた。はっと気づいた。これじゃやりすぎだ。これは私ではない。気持ち悪いぐらい乙女だ。

そのワンピは結局買わなかったけれど、試着しただけで私の真っ黒スーツの気分は少し和らいだ。やっぱり人間って着てるものに気分を左右されるもの。黒いスーツは見た目に引き締めてくれるだけではなく、心の華やかさも奪う。ブリブリ花柄のワンピは気持ちをお花畑気分にしてくれるのだ。私はちょっと柔い少女の気持ちに帰りたくて、こんなかわいいワンピを試着しちゃっただけなんだね。で、実際買ったのもラベンダー色したなかなかカワイイ系なんだけどさ。

心の赴くまま求めるまま洋服選ぶのって面白い。自分の欲求が見えてくる。試着はタダだ。お試しあれ。

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